就活編

【メガバンクお兄さん】数ある中でなぜ都銀?~就活編①~

・どこにでもいる大学生が何故、多くの企業から、メガバンに惹かれたのか

兄さんがその実体験について、~就活編シリーズ~として語ります。かなり古い情報ですが、特に学生・転職希望者の就活のヒントになれば幸いです。

1.大学構内の就職セミナー

00代初め、企業の採用スタイルは、大手企業の多くが、リクルーター制を敷いていました。資本力のある有名企業は、大学3年生をターゲットに夏から秋にかけて、大学構内で就職セミナーを開催します。アンケートという名目で、自社に興味のある有望な3年生をピックアップする事が目的でした。

就職セミナーには、たくさんの有名企業(銀行、生保、損保、商社、電力、家電、自動車等々)が参加します。アンケートは必須ですので、ここで3年生の個人情報が企業側に渡る仕組みですね(当時は個人情報保護法はありません)。 

2.リクルーターからの入電

当時は、既に携帯電話・PHSが学生にも普及していました。アンケートを提出した企業から、年明け早々、「来週会えないか?」と、直接、携帯に連絡が入るようになります。もちろんエントリーした本人は、4か月前の話なので、大半は忘れています。

ただ、そこで企業側も策を練ります。入電する企業側の人材は、大抵が、同じ大学の先輩、つまり卒業生でした。「俺も〇〇大学なんだ。3年前まで学生だったんだけど、メガバン兄さんの就活状況を聞かせてよ!」という決まり文句です。

3.就活相談という名のリクルーター面談

会ったことは無いとはいえ、流石に先輩からの依頼に断ることができず、お誘いを受けた先輩(企業)とは、基本、喫茶店かホテルで就活相談という名のリクルーター面談が始まります。

3年生の2月頃から、頻繁に卒業生から連絡が入り、週末の予定は卒業生との相談会?で一杯になります。2月は卒業生から「今回は選考じゃないから、気軽に来てよ。私服で」と念を押されます。

先輩とは駅の待ち合わせスポットで出会い、そのまま、ドナドナの子牛ようにホテルの茶店へ連れていかれました。

4.レベル感の確認

相談会?(面談)では、卒業生から、お兄さんの力量がサイレントで図られます。”こいつはサラリーマンとして、当社の一員として、果たしてやっていけるのか”を見極めているのです。

挙動不審ではないか、コミュニケーションはとれるか、といった基本姿勢を先ず確認され、問題なければ、学生時代になにをやってきたのか、部活・サークル、趣味、家族・両親、進路、どんな業界に興味があるのか等の話題に移ります。

コミュ力・学生時代の生活態度に問題ないと判断された場合、大抵は、翌日にその卒業生から、次回のアポ電が入ります。これは、サイレント1次面談を通過した、という暗黙メッセージです。ちなみにこの段階では、志望理由などはほとんど聞かれません。

(まとめ)当時は無邪気に喫茶店のでの面談を楽しんでいましたが、人材の採用は、企業活動そのものであり、集客→ニーズ喚起→種まき→収穫 が王道。就活生も、企業側の都合いい商品なんだな、と社会人になってから気づきました。。

次回、00年代初頭におけるリクルーター面談の内容や、企業側のアプローチ方法について語ってみたいと思います。

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